島袋法律事務所弁護士 尾辻克敏 | 沖縄県那覇市樋川の法律事務所

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『いざというときに役立つ相続ナビ!!』 ~~「特別受益」について~~

<相続ナビの概要>

『相続』という言葉は、よく耳にする言葉ですが、日常生活ではあまり実感のわかないものです。しかし、誰もが!!いつかは!!直面する問題です。いざ直面すると、どうすればいいのかわからない!という相談をよく受けます。そこで、これから「いざ」!!というときに、「相続」には、どのような問題があるの?どのような手続で進めるべきなの?事前に準備できることはないの?などについて、このコラムで私の経験などを含めてお話しさせていただきます!!

第6回~~『特別受益』について~~

今回は「特別受益」についてお話しします。まずは、一郎さんの家族のトラブルを見てみましょう!!

死んだ親父の財産の話合は、今日で3回目。いい加減決着つけるぞ!

兄さんの言うとおりね。次郎、相続人は私たち兄弟3人よ。お父さんが残した財産は1500万円分よ。この1500万円分を兄弟3人で三等分して、それぞれ500万円分ずつでいいでしょ。

尾辻先生も、第4回のコラム(最新ニュース2016-08-08)で子供の法定相続分は平等って話していたよな。

兄さん、姉さん、ちょっと待ってよ。生前、兄さんは、親父から今住んでいる土地(時価1000万円相当)をもらっているし、姉さんも洋服屋の開業資金500万円をもらっただろ。だから不公平だよ!!

お父さんが生きている間にもらったものは、相続とは関係ないでしょ!

俺が親父からもらった当時、土地は500万円の価値しかなかったぞ!

さて、今回のテーマは「特別受益」についてです。一郎さんたちのケースにあてはめて説明していきます。 「特別受益」とは、被相続人(亡くなった人)から、相続人が、遺言で財産をもらったり、居住用の不動産や事業資金といった形で、生計の資本として生前贈与を受けることをいいます。 一郎さんが、お父様から生前贈与を受けた土地や、直子さんがお父様から生前贈与を受けた開業資金も「特別受益」にあたります。

「特別受益」にあたると、どうなるのですか。

「特別受益」は少し難しい概念ですが、「特別受益」がある場合、まず、相続財産に特別受益分を加えたものを、法定相続分で分けます。そこから、「特別受益」を受けた人については、特別受益分を引きます。

既に親父から1000万円相当の土地をもらっている僕の場合、どうなりますか?尾辻先生、具体的に教えてください!

まず、お父様が残した相続財産1500万円に、一郎さんが生前贈与を受けた土地1000万円と、直子さんが生前贈与を受けた開業資金500万円を加えると3000万円となります。 以前ご説明したように、子供の法定相続分は平等なので、これを兄弟3人で三等分すると1000万円ずつとなります。この1000万円から一郎さんが生前贈与を受けた土地1000万円の特別受益分を引く(マイナスする)とゼロですね。 なので、一郎さんはお父様が残した相続財産1500万円から取り分はありません。

既に開業資金を500万円もらっている、私の場合、どうなりますか?尾辻先生、具体的に教えてください!

直子さんは、先程の1000万円から生前贈与を受けた500万円を引く(マイナスする)と500万円分取り分がありますね。お父様が残した相続財産1500万円のうち500万円分をもらえます。そして、お父様が残した相続財産の残り1000万円分は次郎君がもらえます。

でも、僕がもらった土地は、親父からもらった当時、500万円の価値しかなかったのに、1000万円で評価しないといけないのですか?

一郎さん、鋭い質問です!
しかし、「特別受益」では、相続を開始した時、すなわち被相続人のお父様が死亡した時の金額が評価の基準となります。そのため、一郎さんがお父様から生前贈与を受けた土地は、お父様が亡くなった時の時価1000万円で評価します。 土地や株など、生前贈与を受けた時より値上がりし、思っていたより特別受益分が多くなることがあるので、ご注意下さい!

仮に私が父から開業資金として2000万円もらっていたら、どうなりますか?尾辻先生、具体的に教えてください!

お父様が残した相続財産1500万円に、一郎さんがお父様から生前贈与を受けた1000万円の土地と、直子さんがお父様から生前贈与を受けた2000万円を合計すると4500万円となります。 この4500万円を兄弟3人で3等分すると、1500万円ずつとなります。直子さんはお父様から開業資金として2000万円の生前贈与を受けているので、先程の1500万円を500万円分超過します。 しかし、直子さんは、お父様が残した相続財産1500万円の取り分はありませんが、実は超過した500万円分を返す必要まではありません。 そのため、一郎さんと次郎さんは、お父様が残した相続財産1500万円分を二人で分けることになります。

次回は、相続人が、亡くなった人の財産の増加などに貢献した場合、恩恵は受けられないの?「寄与分」についてお話しします。

~法律問題でお困りの際は、お一人で悩まず、私とともによりよい解決を目指していきましょう!~

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