島袋法律事務所弁護士 尾辻克敏 | 沖縄県那覇市樋川の法律事務所

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『いざというときに役立つ相続ナビ!!』 ~~「祭祀承継者」について~~

<相続ナビの概要>

『相続』という言葉は、よく耳にする言葉ですが、日常生活ではあまり実感のわかないものです。しかし、誰もが!!いつかは!!直面する問題です。いざ直面すると、どうすればいいのかわからない!という相談をよく受けます。そこで、これから「いざ」!!というときに、「相続」には、どのような問題があるの?どのような手続で進めるべきなの?事前に準備できることはないの?などについて、このコラムで私の経験などを含めてお話しさせていただきます!!

第8回~~『祭祀承継者』について~~

今回は「祭祀承継者」についてお話しします。まずは、一郎さんの家族のトラブルを見てみましょう!!

やっと親父の四十九日も済んだな。親父が残した財産のことだけど、長男の俺がトートーメーを継ぐわけだから、財産も一緒に全部もらっていいよな!

一郎兄さん、なに言ってるの!尾辻先生が、コラムで子供の法定相続分は平等って話していたでしょ!第一、長男の役割をろくに果たさない一郎兄さんが、トートーメーを継ぐのはおかしいわ!

長男がトートーメーを継ぐのが常識だろ!それにトートーメーを継ぐということは、何かと大変だし、お金もかかるのだぞ!

一郎兄さん、それとこれとは別よ!それに、兄さんには子供がいないでしょ!跡継ぎのいない兄さんより二人の息子がいる弟の次郎が継いだ方がいいわ!

さて、今回のテーマは「祭祀承継者」についてです。一郎さんたちのケースにあてはめて説明していきます。  「祭祀承継者」とは、位牌、仏壇、お墓を継いで、祖先の祭祀を行っていく人のことです。まず、先程のケースで出てきた、トートーメー、トートーメーが祀られている仏壇、お墓は、相続財産には含まれず、「祭祀承継者」が継ぎます。

県内では多くの家庭にトートーメーと仏壇がありますね。「祭祀承継者」はどのように決めるのですか?

「祭祀承継者」は、まず被相続人(亡くなられた方)が、遺言書等でトートーメーや仏壇を継いでほしい人を指定すれば、その人がなります。このような被相続人の指定がない場合は、地域の慣習で決めます。被相続人の指定も、慣習もなければ、家庭裁判所の調停・審判で決めます。 なお、被相続人の指定がない場合、相続人の合意で「祭祀承継者」を決めることもできます。

私たちのケースでは、誰が「祭祀承継者」になりますか?

お父様が、遺言書等で「祭祀承継者」を指定していれば、その人がなります。長男の一郎さんを指定していれば、一郎さんが「祭祀承継者」になります。このようなお父様の指定がない場合は、県内では長男が継ぐ慣習が多いと思いますので、一郎さんが「祭祀承継者」になります。

私が、トートーメーと仏壇を継ぐ場合、当然親父の財産を全部貰えますよね?

いいえ、そうではありません。トートーメーや仏壇以外のお父様の相続財産は、遺言書があれば遺言書に従って分けます。遺言書がなければ遺産分割をして分けます。他の相続人が、長男の一郎さんが全財産を貰うことに合意しなければ、トートーメーを継いでも全財産は貰えません。

でも、トートーメーを継ぐのは大変ですし、出費も大きいと、よく聞きます。なので、トートーメーを継ぐ相続人に財産を多く分ける方法はありませんか?

トートーメーを継ぐ相続人に財産を多く分ける遺言書を作成することをお勧めします!そうすれば、トートーメーを継ぐ相続人に財産を多く分けることができます。遺言書がないと、基本的に法定相続分で分けざるを得ません。 ただ調停等では、相続人全員の合意が前提ですが、例えば相続人が子供3人の場合、相続財産を4等分して、トートーメーを継ぐ人に2/4、残り2人に1/4ずつ分けることもあります。

次回は、相続人の行方が分からない場合どうするの? 「不在者財産管理人」について説明します。

~法律問題でお困りの際は、お一人で悩まず、私とともによりよい解決を目指していきましょう!~

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